山獄&DH女体

 

並盛神社。

「ふうっ、すごい人ごみだな」
「獄寺とヒバリ、確かこっちで待ってるって…」

山本とディーノは参拝客の間を縫って、獄寺と雲雀が待っているはずの場所までやって来た。
そこでこちらに向かって歩いてくる二人を見つけて、山本とディーノは大きく手を振る。

「おーーーい、ごくで…」

言いかけた山本の表情が、固まった。

「きょうやぁ〜〜〜…」

彼の恋人であるはずの獄寺は、甘ったるい声で雲雀の名前を呼びながら、その腕にぎゅうとしがみついていたのだ。

「恭弥、どーしたんだ、これ?」

ディーノが獄寺を見下ろしながら問いかけると、雲雀は肩をすくめた。

「甘酒を振舞ってたから飲んだんだけど……そうしたらこの調子でね」
「なるほどな…」

言われてみれば、獄寺は顔を赤く染めて酔っ払いの様相である。

「んふふ〜、きょうや〜、大好きだぜぇ〜〜〜」
「さっきからずっとこんな感じなんだ。参っちゃうよね」

言葉と裏腹に雲雀はにこにこと笑顔を浮かべており、まったく困っている顔ではない。

「獄寺、しっかりしろって」

面白くなさげに眉を寄せて、山本は獄寺を雲雀から引き剥がそうとした。
だが、獄寺はイヤイヤと首を振って抵抗する。

「ちょっと、隼人が嫌がってるでしょ?」

ギロリと山本を睨み、雲雀は獄寺の肩を引き寄せた。

「おいっ!獄寺の彼氏はオレなんだからな!」
「嫉妬深い男は見苦しいよ」
「うぐぐ…」

山本が雲雀と火花を散らしていると、反対側からディーノが雲雀の肩を叩いた。

「あのなあ、恭弥」

ふぅと息をついてから、ディーノは苦笑を漏らす。

「さっきからオレも妬いてんだけどな」
「………!」

言われた言葉に、雲雀ははっとした表情を見せて。
それから、「ごめん」と呟いた。

「だからな、恭弥はこっち」

ディーノが両手を広げると、雲雀は獄寺の腕を解いてディーノの胸に飛び込んだ。

「おかえり、恭弥」
「うん、ただいま」

そのまま抱き合い、二人はイチャイチャと甘いムードを醸し出し始める。
一方、雲雀に逃げられ取り残されてしまった獄寺は、ぽかんとしてそんな二人を眺めていたが、ふいに隣にいる山本の顔を見上げた。

山本はにっこりと笑い、獄寺に向かって両手を広げる。

「獄寺、おいで?」

すると、迷うことなく獄寺は山本の胸に飛び込んできた。

「やぁもとぉ…」

呂律の回らない舌で山本を呼び、ぎゅうとしがみつく。
山本はそんな獄寺の頭を撫でながら、口を開いた。

「酔ってても他のヤツのとこになんか行かないでな。オレが一番獄寺のこと好きなんだからさ」

山本が優しく言い聞かせるように言うと、獄寺は赤い顔でこくりと頷き。

「ん…。オレも…山本が一番、好きぃ……」

嬉しそうにそう呟きながら、山本の腕の中で眠りに落ちていった。

 


今年も恭弥と隼人はラブラブです。
(080102log)

 

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